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第13回 若きアジア人経営者の誕生

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2010-11-23 21:35 | 最終変更
ktakeda1  一人前 居住地: 3-11-13-111, SAKAE-CHO, FUCHU, TOKYO 183-0051  投稿数: 115
昨夜、帰国した。初めての羽田国際線ターミナルである。行き先は大連と北京、久々に行ってきた。大連は4ヶ月ぶり、北京は1年ぶりである。

困った事に相変わらず食事が美味い。日本で食べる中華料理のイメージとは全く違う。今回もまた新しい料理を見つけてきた。毎回、毎回、楽しみである。この美味さは犯罪である。一瞬、ダイエットは忘れるしかない。


■さらに拡大する大連のソフトウェアパーク

わずか4ヶ月ぶりであるが、大連の交通事情はますます悪くなっている。土曜日に旅順まで行ったが、行く途中のハイテクゾーン・高新園区の車の台数など、4ヶ月前の平日と何ら変わらない。市内中心部ではますますタクシーがつかまらなくなってきている。人口の増加にタクシー台数が追いつかない。

だから当然、運転手の質は悪くなる一方である。乗車拒否は以前からだが、メーターも倒さずに複数の客を乗せる。こんなのは当たり前である。それでも乗れないから白タクに乗る羽目になる。わずか3泊4日の出張で3回も白タクに乗る事になってしまった。もちろん領収書などは無い。路面電車の旅順までの延長工事と地下鉄工事を行っているが、これが完成してもその頃にはますます悪化しているだろう。

大連のソフトウェア産業は一時から盛り返してきた。というか、リーマンショック後の落ち込みが激し過ぎたということか。

特筆すべきは、高新園区のソフトウェアパークが二期工事にとどまらず、旅順まで延々と続こうとしていることである。中山路から市内を出て旅順南路の北側全てがソフトウェアパークになろうとしている。インドのチェンナイ南部郊外に延々と伸びるオールド・マハーバリプラム・ロード(ITハイウェイ)沿いもIT企業が集積して凄いが、それ以上になろうとしている。
大連のIT産業はあくまでも日本向けである。日本のどこにそれだけの需要があるのか心配になってくる。いや、大連の心配をしている場合ではない。日本から根こそぎ職を奪おうとしているのか。

それは別にして、旅順難路途中の建設工事を見ていると、開発センターのビルとマンション、それに大学ばかりである。大きな商業施設などは全く見ない。高新園区の手前、筆者が良く泊まるホテルがある沙河口区黒石礁の中規模の商業地区が最後である。高新園区に入るとカラオケボックスひとつ無い。中規模のホテルはたしか1軒あっただけである。これでは土曜日も市内中心部へ通じる中山路が混雑するのも当然である。



旅順まで延々と延びる新ソフトウェアパーク



 
■日本の不況が大連BPO産業を発展させる

日本のIT業界も一時の落ち込みからは少しは好転した。筆者のところにも仕事の依頼の話が来るようになった。もっともまだ話だけで終わってしまっているが。筆者の会社の話は別にして、上流工程だけでなく開発技術者の需要も出てきたようだ。しかしいくら何でも大連の新しいソフトウェアパークに仕事を回すような余力は日本のIT業界には無い。

現在の大連IT産業を支えているのは日本からのビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)業務である。単純なデータ入力、コールセンター、バックオフィス機能まで多種多様な業務が日本から大連へ行っている。

ソフトウェア開発とは違い、日本の不況が大連BPO産業の糧である。日本の単価が安くなればなるほど、日本ではやっていけない。日本の地方都市では最低賃金さえ無視したデータ入力業務も花盛りのようだが、大量の要員を集めることも難しいし、最低賃金以下でも中国には勝てない。数千人規模のBPO会社が次々と大連に産まれるわけである。

郊外の開発区は製造業だが、市内、高新園区ではBPO関係の日本人が一気に増えているようだ。以前はソフトウェア開発の日本人が多かったが、これも時代の流れであろう。

もっとも、このまま大連のBPO産業が発展するかどうかはわからない。何といっても人件費の高騰がすごい。コールセンターとかバックオフィス機能は残るとしても、単純なデータ入力業務はすでに無理が来ているようだ、次々と内陸部にBPOセンターが作られているので、大連でも勝てないだろう。

大連は遼寧省では省都・瀋陽に次ぐ都市であるが、同じ遼寧省の沿海部でも、人件費の安い他の都市に業務は流れる。北朝鮮国境・丹東とか、北京に行く途中の錦州である。丹東には行った事はあるが、錦州にはまだ行った事が無い、海鮮が安いと聞くので、行ってみたい気もする。



大連のBPO会社




■また新しい起業が

大連の商業地区の中心、マイカル西安路店が入居するビルの28階に新しい企業が生まれた。会社名は「大連創思維力信息技術有限公司」とある。訪問すると、総経理以下4名の若い女性達に迎えられた。驚いた事に全員が日本語を話す。余談ではあるが全員美人でもある。いやいや、あくまでも余談です。

実は弊社中国人社員・渡辺綾(中国名・郭羽凌)が大連で起業した会社である。昨年4月末、NIKKEINETコラムNo.72「ベンチ要員を切るインドIT大手の深刻」でも書いたが、彼女の結婚式で寧夏回族自治区の北端、三方を内モンゴル自治区に囲まれた石嘴山市に行ってきた。その頃から彼女とは大連で起業する話をしていた。大連は彼女の第二の故郷である。

彼女はその後、弊社に在籍のまま、今年2月に大連に帰った。ご主人の仕事の関係である。その後も弊社の仕事は続けているのだが、ついに自分で起業した。東京にいる時分から、別会社から新規立ち上げ予定のBPOセンターの総経理にというオファーも来ていたようだが、それは何か場所的な問題で断ったようだ。彼女は弊社子会社を大連に作りたかったようだが、残念ながら弊社にはその力は無い。

それで独力でというか、筆者には内緒でスポンサーと仕事を見つけてきて自分の会社を立ち上げた。若干28歳の総経理の誕生である。

業務の一つはIT人材派遣・紹介である。大連等にある日系企業向けに技術者を探している。実は彼女は大連外国語学院を卒業後、日本のソフトウェア会社の採用事務所責任者をやっていたし、日本に来てからも採用業務を行っていた。だから手慣れた業務である。すでに顧客と基本契約を結び、技術者を探しているようだ。

もう一つはBPO業務である。もちろん人件費の高い大連で、しかも大連随一の商業ビルで単価の安いデータ入力だけを行っていては採算が取れない。筆者は内容を良く知らないのだが、Web情報の採取等の業務をすでに3件行っているらしい。

6月に立ち上げたばかりだが、すでに月次で利益をあげているとの事だ。何年やっても利益の上がらない筆者としては少々複雑なというか情けない気持ちである。7月に大連に行った時には筆者には内緒だったようだが、そのうちに雇ってもらう事にしよう。

大連に行かれる機会があれば是非にも立ち寄っていただきたい。マイカル西安路店のビルなので、これほどわかりやすいところは無い。筆者も大好きな「きのこ鍋」の店(http://eternal-t.main.jp/modules/d3forum/index.php?topic_id=7 )に案内してくれるはずだ。もちろん筆者に事前にご一報を。あ、手土産もお忘れなく。もちろん仕事の情報が最高の手土産です。

彼女の現在の国籍は中国籍である。この先も中国国籍であり続けるのか日本国籍を取得するつもりなのかはわからないが、現在は国籍:中国、日本永住者(の家族)の立場が便利良いようだ。国籍には特にこだわりは無いようだ。日本と中国で活躍する若きアジア人経営者である。筆者の不満は一点だけ、インドに行こうとしないことである。

次回は久々に北京で会った日本・中国・インドを知り尽くしたアジア人IT技術者を紹介しよう。
大連の渡辺も北京の技術者も、筆者にとっては国籍は無関係、国籍は別にして「大事な仲間」であり「戦友」である。



起業した郭総経理





大連商業地区の中心
手前がマイカル、向かい側がカルフール




(追記)
今回、旅順では二0三高地に6年ぶりに行ってきた。途中まで車で登れるようになっていて楽であった。6年前の苦しさが嘘のようである。旅順港に停泊する中国海軍の艦船も見た。旧旅順監獄にも初めて行った。二0三高地の話は「坂の上の雲」が始まってから紹介しよう。しかし艦船と監獄内部の写真の公開はやはり控えさせていただく。

一点だけ。二0三高地の観光客はもちろん日本人だけである。それに対して、監獄内部で見たのは若い中国人学生だけであった。やはり重苦しい気持ちにさせられる場所だ。



二0三高地に建つ慰霊塔


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