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第2回 インド進出企業はもっと教育を

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2010-6-22 11:26 | 最終変更
ktakeda1  一人前 居住地: 3-11-13-111, SAKAE-CHO, FUCHU, TOKYO 183-0051  投稿数: 115
新宿で宴があり、出席してきた。型通りに乾杯があり、杯が進む。残念ながら筆者は「梅のお湯割」である。読んで字の如く、単なる「お湯割」である。焼酎は入っていない。それでも宴は楽しい、話がはずむ。飲まなくても普段から酔っているように見えるらしい。
友人が勤める会社の宴である。だから知っている方は友人だけである。それでも筆者に話しかけてくる方がいる。「インドって本当に街の中を牛が歩いているんですか」、これが最初である。実は友人の会社の同僚がインドに赴任することになり、壮行会に招かれた次第である。
 インドに進出する企業といっても、こんなものである。
 牛の話題の次は予防接種の話題になった。新しく赴任する方はA型肝炎の予防接種は受けたらしいが、赴任が急遽決まったため、他の予防接種を受けられなかったらしい。赴任する方も不安そうである。それで筆者が招かれたようだ。そういえば筆者が最初にインドに行った時も肝炎の予防接種だけであった。それぞれの予防接種の間隔もあけなければならないし、何といっても注射の種類が多い。まともに受けようとすると半年間もかかってしまう。無理である。「では何の予防接種を必ず受けるか」という話になった。そこで仕事の行動範囲を聞いてみた。都市の中のオフィス勤務だそうだ。
「それなら予防接種なんかいりませんよ」
「マラリアは心配ないですか」
「大丈夫です。街中でマラリアなんかには罹らないですよ」
「街の中は衛生的なんですね」 どうやら誤解を与えてしまったようだ。
「マラリアを媒介する蚊は綺麗な水に棲みつくんですよ。街中で綺麗な水なんか無いから、マラリアを媒介する蚊も生きていけないですよ」 余計に不安になったようだ。
「夏は蚊が増えますか」
「大丈夫です。熱さで蚊も死に絶えますから」 また余計なことを言ってしまった。
「狂犬病は大丈夫ですか」
「そんな犬はすぐにインド人に殺されてしまいますよ」 友人が横で渋い顔をしている。
筆者の発言も問題が多かったようだが、赴任直前になってこんな話題になるようでは心配である。

■社員教育が出来ない日本企業
商社とか銀行は別である。彼らは長年のノウハウを持っている。赴任先の環境を調べ、いかにして危険を取り除くかの術を知っている。しかし最近になって欧米とか中国・東南アジアにしか進出していない企業にとっては、インドはハードルが少々高いようである。
インドに行ったことも無い本社スタッフが赴任予定者の教育を行う。外務省の安全情報をテキストにする。たしかに基本中の基本ではあるが、地域の特性まではわからない。その次には会社の産業医が出てきてマニュアルを読む。
曰く、「予防接種は必ず受けて」、だからそんなに赴任までの時間は無いのに。
「生水は飲むな」、どんどんと飲まないと夏は乗り切れない。
コカ・コーラとペプシ・コーラの水は安全だとは教えない。



安全なコカコーラとペプシコーラの水


「現地の薬はきついから、日本の薬を持って行け」、インドで効く日本の薬など無い。
大きな会社では栄養士まで出てくる。
「出来るだけ油の少ない食事を」、そんな料理がインド料理にあるのか。
「肉ではなくて魚中心に」、安全な魚を買えるところがどれだけあるのか。
こういった教育ばかりである。生活面の教育をするなら、まず一番に「安全は金で買え。そのために会社は手当てを出している」、これを言うべきである。大企業の駐在員なら人も羨む生活をするだけの手当てはもらっているはずだ。
自分の命を預ける運転手にはふんだんとチップをはずむべきである。自分だけ食事をして運転手には食事をさせないから運転が荒くなる。たまには運転手と一緒にピザでも食べれば良い(仕事仲間のインド人には絶対に言うべきではないが)。
外食するなら5スターホテルで食べればよい。中国のように値段が高いところが安全とはいえないが、少しは安全である。自炊するなら一番高い店で一番高い食材を買う。これが鉄則である。値段が高い店でも目玉商品のようにくずのような農薬まみれの野菜を安く売っている、こんなのは買うべきではない。当然、生活コストは日本より高くなる。そのために駐在員としての手当てを出していると教えるべきである。
それを教えないから間違った生活をする。会社でインド人従業員と同じ料理を食べてお腹を壊す。それでも仕事は待ってくれないから効きもしない日本の薬を飲んで出勤する。それで生産性が上がる訳が無い。そんな生活には当然のように我慢が出来ず、手当てを貯めてシンガポールとかバンコクに遊びに行く。そこで開放感を満喫して暴飲暴食、深夜まで遊ぶ。
これでは身体を壊すだけである。
中国に赴任するのとインドに赴任するのとではまったく違う環境である。当然のようにそれぞれの国に対応した教育が必要である。中国なら日本人が行くような高級店は安心である。この面では心配は無い。「食の安全」が騒がれるが、インドに比べると中国は安全である。駐在員が行くような店では心配が無い。問題はその後。カラオケクラブの小姐に溺れてしまうという別の心配がある。大企業の駐在員がこれでどれだけ身を持ち崩したことか。これも教育の問題である。

■もっと大事な教育が
 もっと大事な教育もなされていない。一番大事なインド人とのコミュニケーションの取り方といった仕事に直結する教育である。インドに駐在した経験を持つ日本人なら、誰もが日本人とインド人との考え方の違いに愕然とする。日本人には国際感覚がないとよく言われるが、インド人のそれは比較にならない。
 前回のコラムで書いた日本語講師の方は、無事にインドの就労ビザを獲得でき、インドに赴任した。日本語講師であれ企業の駐在員であれ、赴任して最初の仕事は外国人登録である。ここで最初の洗礼を受ける。4時間、5時間、平気で待たされる。順番も何もあったものではない。インドファンがアンチインドになる最初の場面である。それから毎日、これでもかこれでもかと嫌な面を見せられる。ところが日本に駐在しているインド人はまったく違う。洗練された態度、決して怒らないしスマートである。同じ国民だとはとても思えない。素のインド人が海外で仕事を出来るか、無理である。だから彼らは海外で仕事をするための教育を受けている。物腰柔らかく、しかし自分たちの意思を押し通すためのネゴシェーションの取り方など、彼らの十八番である。
 この教育が日本では行われていない。弱い。英語教育で事足りると考えられている。だから仕事で素のインド人が出てくると、日本人は怒り嘆く。そこにきて体調が悪い。ますますイライラする。仕事が上手く行くわけが無い。

■今週は大連に行けず残念である
なぜか今日は東京にいる。今週、大連では「中国国際ソフトウェア展」が開催されるはずである。昨年の国際ソフトウェア展は人影もまばら、景気のどん底で寂しい限りであった(「第76回 干ばつという新たな危機がインドを襲う」http://it.nikkei.co.jp/business/column/takeda_india.aspx?n=MMITzp000001072009 )。今年はどうか。新たにBPOのフォーラムも開催されると聞いている。底を脱した中国のソフトウェア業界の熱気が再び感じられるかどうか。大連の友人たちに聞いてみよう。
前回、今回と火曜日に掲載しましたが、次回より水曜日掲載とさせていただきます。今週、大連に行けなかったのもそうであるが、まだまだ経費削減。7月初めに家賃を下げるために事務所引越しを予定しております。次回は7月7日(水)七夕を予定しております。

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■ETERNAL TECHNOLOGIES Ltd. 竹田 孝治ktakeda1@eternal-t.com zhutian0312@gmail.com
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