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第9回 頑張れインド India,Do your best. For the success of the Commonwealth Games.

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2010-9-28 6:25 | 最終変更
ktakeda1  一人前 居住地: 3-11-13-111, SAKAE-CHO, FUCHU, TOKYO 183-0051  投稿数: 115
あと5日だ。コモンウェルス・ゲームズ(英連邦競技大会)は来週日曜日から開催される。前回にも書いたが、英連邦を構成する71の国と地域のアスリートが集う4年に1度のスポーツの祭典である。しかし2週間たっても、筆者のところにはネガティブな情報しか入ってこない。昨日27日のニューズウィークでは、ついに「インド初の英連邦競技大会が中止の危機」とまで書かれる始末である。
「今のインドを表すのに最もふさわしい言葉は「不名誉」だ。イギリス連邦の54の国・地域が集うコモンウェルス・ゲームズ(英連邦競技大会)は、初のインド開催となる今回が過去最大かつ最も素晴らしい大会になるはずだった。
 だが10月3日の開幕を前に、イングランドやスコットランド、ウェールズが不参加をにおわせ、大会の開催自体が危ぶまれる事態に陥っている。選手の不参加表明も相次ぎ、カナダは選手の出発日を延期した。原因は大会会場や選手村など施設の整備の遅れやテロの恐れ、伝染病の蔓延など」とある。ニューズウィークのこの間のインドに関する記事はあまりにも偏った報道と思えるが、それを差し引いても危機である。

■まだまだ続くトラブル

競技場の屋根の崩壊や雨漏りは前回にも書いた。この際、最初から屋根なんか無くても良いと思うのだが。しかしトラブルはまだまだ続く。
21日には同大会に備えて競技場近くに建設中だった歩行者専用橋が崩落、少なくとも24人が負傷した。橋は駐車場から競技場につながるもので、先週完成の予定であった。原因としては「設計ミスや手抜かり工事の可能性がある」との事である。
怪我をされた方には申し訳ないが、大会が始まってからでなかったのは不幸中の幸いである。




メイン会場近くの橋の崩落事故 Adnan Abidi-Reuters

しかし問題はそれにとどまらない。
「同大会組織部門の責任者が21日、選手村の住宅環境が劣悪であることに不満を表明。手洗い施設などの衛生水準が許容出来ないとして、全選手村施設での専門的、本格的な清掃が必要とも主張」していた。これに対して別の報道では、「外国の衛生基準は我々のものとは違う」と言い出す始末である。
新築の選手村の衛生水準が許容できない? インドの住宅環境のトラブルには慣れたはずの筆者でも想像が出来ない。インドにおける衛生水準は問題だらけというのは身に沁みてわかっているが、それは「劣化」が原因である。新築の選手村がなぜ駄目なのか。たとえば「インドの水道水は危険」とよく言われる。しかし浄水場から出る水そのものは非常に綺麗な水である。ところがその水を流す配水管にひび割れを起こし、周りの汚水が染み込んで汚い水になる。新築で何故か、疑問であった。

ところが地元紙「THE HINDU」に選手村の部屋の写真が掲載された。




選手村の状況を伝えるTHE HINDU紙

たしかにこれはひどい。
左の写真は、野良犬の足跡だらけのベッドだそうだ。建てたのは良いが、大会が始まるまで何ら警戒していなかったのか。
真ん中の写真は少し写りが悪いが、排水管から逆流した汚水で汚れた部屋の様子である。筆者の研修ビジネスでも経験したが、ゲリラ的な豪雨で逆流したのだろう。今から逆流を防ぐのは無理だから、出来るだけ1階を使わないようにするしかない。
右側の写真は洗面所の写真である。写真を見る限り、この汚れは水が悪いためである。泥まみれの水道(井戸水?)のようだ。この水は深刻である。水を長時間流さないと、シャワーも浴びられない。
下の写真は、蚊とハエの駆除のために煙に包まれた選手村のようだ。これだけやれば、大会期間中くらいは蚊に悩まされずにすむだろう。
部屋の清掃のためにインド政府は1000人を動員すると言う。どれくらいの部屋数があるのかは知らないが、それは何とかなるだろう。筆者のアパートのスーパーメイド:ローズさんなら、こんな汚れくらいは2時間もあれば綺麗にしてみせる。彼女の通った石の床はツルツルになる。裸足で歩けるから気持ちが良い。
研修で使っていた寮のハウスキーピングの責任者も素晴らしかった。清掃管理が抜群である。こういうクラスが指揮をして、ローズさんクラスのメイドが掃除をすれば大丈夫だ。
だから現在の問題は解決つく。これ位のトラブルならインドは簡単に解決してみせる。

■まだ表面化していない問題があるはずだ

表面化していないトラブルの方が怖い。

・インターネットは使えるか
多分、無線LANであろうが、隅々の部屋まで電波が届いているか。
UPS(無停電装置)は大丈夫か。
アンテナまでのケーブルが破損していないか。
サーバールームの空調は大丈夫か。
等々、これから起きるトラブルが目に浮かぶ。

・キッチンの衛生状態を確認したか
選手用の部屋がこれだけ汚れているということは、キッチンも同じである。特に料理人用のトイレが心配である。新築だからまな板は良いとして、その次はキッチンの床の隅々まで清掃されているかどうかである。以前に大連交通大学で食事をした時、抜き打ち的にキッチンを見させていただいた。床に這って隅々までチェックしたが、見事にまで掃除が行き届いていて驚かされた。

・キッチン、食器、食堂の清掃方法を確認したか
多分、駄目だろう。5スターホテルでも、食器をテーブルに綺麗に並べてから床を清掃しているような状態である。そもそも何で食器を事前に並べる必要があるのか。筆者の行っている研修施設では、研修生は薬用石鹸で手を洗ってから熱湯消毒したタオルで手を拭いて、自分で食器を取り出す順序にしている。こうしないと食べさせない。インドで身を守るための鉄則である。

・飲料水は確保できているか
生水はどんどんと飲むべきである。もちろん安全な水である。飲まないと脱水症状を起こす。IT技術者の研修でも1人1日4リットルを用意した。アスリートならその2倍は必要だろう。10本用意しても1人1日130ルピー(約260円)である。安い水で代用しようなどと考えると大変な問題になる。




安全なコカコーラとペプシコーラの水

・食材は安全か
豚肉、魚、豆腐は厳禁である(筆者の主食は刺身だが、これは例外だ)

・メニューは楽しいか

・料理人の服装のチェック

・ハウスキーピングの管理方法を決めたか。チェックの方法は。

・シャワーのお湯は出るか、温度調節が出来るか、お湯の量は十分か

・運転手の教育
逆走しない、信号を守る、制限速度を守る、それ以前に車には速度計がついているか。

こんな事を書き出すときりが無い。普通に次々と発生する問題など事前に予想できる。先に先に手をうっていけば良いだけである。実は筆者の行っている研修業務の裏の仕事がこれである。

しかし現実問題としては、10月3日までに全て解決するとは思えない。解決する事が大事なのではない。少々のトラブルなどかまわない。最も大事なことは、日々、良くなっていく事を選手が実感できるかどうか、その演出が出来るかどうかである。
選手はインドの生活環境と戦うためにデリーに来るわけではない。競技をするためにデリーに来るのだ。競技に集中するためには、選手村の管理者を信頼できるかどうかが大きい。問題があっても、管理者に言えば解決してくれるという信頼感である。
その第一は、問題を隠さないことだ。どんなトラブルでも記録して公開する、担当者をアサインして問題の解決を図る、解決した時には第3者がチェックする、選手に報告する、当たり前のことだが、こういった事を地道に行えば大丈夫だ。こんな事を書けば、「俺が解決させたんだ」などと吹聴する管理者もいるが、そんな方はお引取り願うしかない。
 
■運営責任者次第だ

こんな事を書いていると、「インドは何とひどいところだ」と思われるだろう。ニューズウィークなどは「まだ成熟していない新興国インドにとっては、大会の中止こそが最良の道かもしれない」とまで書いている。そんなことは無い。中国に次ぐ人口を抱えるインドである。これくらいの大会を開催することなど可能だ。どれだけ問題があっても解決できる力を持っている。
問題は、能力のある人をキーマンとしてアサインしているかどうかである。
IT業界でも同じである。インドが最も得意とする大規模プロジェクトだ。客先のニーズをきちんと把握する、計画とマニュアルを作る、専門技術を持った要員をアサインし、担当を決め、マネージャが管理する。普段、最も得意とする世界そのものである。しかしそこで責任者の配置を間違えると悲惨である。一人一人は優秀でも、チームとして全く機能しなくなる。
筆者の技術者研修でも何度も同じ事を味わった。準備の責任者の選定ミスである。有名大学出身とか、カーストが高いとか、友達だからとか、会社創立以来のマネージャだとか、こういった能力以外のところで人選が行われると大変である。何回聞いても「順調だ」と答える、問題が起きても隠す、というか、問題を問題として認識できていない。だから最後、ぎりぎりになって大騒ぎになる。
何年か前だったか、少し悲惨であった。何日たってもシャワーのお湯が出ない。インターネットも繋がらない。準備の責任者には任せて置けない。最後は大学の学長先生と提携先の企業のCEOに「こことここをパイプで繋げ!」と陣頭指揮まで執っていただいた(インドでは普段はこんな事はありえない)。そうこうしている間に停電である。ところが自家発電装置のスイッチを入れようとした作業員がミスをして、スイッチを壊してしまった。暗闇である。研修生を乗せた飛行機がもうすぐ到着する。真っ暗な寮を後にして空港に迎えにいった。そこで神風が吹いた。幸か不幸か、フライトが遅れた。研修生をバスに乗せて寮に着くと、煌々と明かりがついている。お湯も出る。インターネットは繋がらなかったが、「ネットはまだだよ。今夜は遅いからネットなんか使わずに早く寝ろ。明日の研修終了時にまでは使えるようになっているよ」と言って切り抜けた。
今からでも遅くない、大会組織委員会は筆者を雇うべきだ。実はやりたくてウズウズしている。

■大会をインド全体で盛り上げよう

これが一番困難である。無理を承知で書いている。
ニューズウィークも少しはまともな事を書いてある。先の「中止すべきだ」の次である。
「インドの致命的な欠点は、中国のように自信過剰なことではなく、何事にも無関心なことだ。計り知れない可能性を持ちながら、政治的には無気力なインドの中流層に行動を起こさせるには、まずこの不名誉を受け入れさせる必要がある」 最後の結論には賛成できないが、「何事にも無関心」というのは実感する。
最後にはもっと良い事を書いてある。
「インドが学ぶべきは、貧困や病気やごみがあふれる中に金持ち向けの清潔で現代的な地区を造っても無意味だということだ。貧しい人の生活が向上してこそ、富裕層の生活も向上する。それに、労働者への尊敬がなければ、彼らがまじめに働くことはない。」

北京は熱狂した。「ONE WORLD ONE DREAM」を謳った。(尖閣問題で熱狂するのは少し困るが、これは日本も同じか) 無理を承知で書くが、インドも「ONE INDIA ONE DREAM」で熱狂して欲しいものだ。

新たな情報だ。
南アフリカ・ボツワナ共和国から激しいクレームが出ているようだ。宿泊できる状態からは程遠いらしい。また別の国の選手からは蛇が出たとのクレームである。

しかしまだ5日もある。

頑張れインド
India,Do your best. 
For the success of the Commonwealth Games.

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